人工透析患者の医療費とは

人工透析患者の医療費とは

■医療費増大の最大の要因こそ人工透析です!

現在、人工透析の患者は全国に約34万人もいます。

年々増加傾向にあります。

新たに人工透析を始める方の40%程度は、糖尿病の患者が悪化して合併症を起こして人工透析に至ります。

問題は、人工透析にかかる人の医療費です。

一人あたり年間400~500万円もかかります。

患者の自己負担は年に12万円程度で、残りはすべて健康保険で負担しています。

これは、高額療養費の特例である長期高額疾病が適用されるためです。

つまり、年間1兆2千億~1兆5千億円も医療費がかかっているということになります。

これは医療費全体の30分の1もあります。

人工透析は一度導入すると一生涯、透析を続けないと生命を維持できません。

糖尿病により人工透析になった方は自己管理ができていなかったことに問題があります。

そういった方のために保険料が支払われているのが実情であるということを認識しないといけません。

健康管理はもはや財産管理やスケジュール管理と同様に社会人の3大管理事項です。

ですから、健康管理を怠った者に対して保険料が支払われているのです。

逆に言えば、健康管理を義務化するなどの思い切った政策提言があってもいいのではないでしょうか。

そういう意味で健康管理の大切さを国民一人一人が意識してもらうことに取り組んでいきましょう。