子離れできない母親とは

子離れできない母親とは

■子を自立させない母親は親として失格です!

家族関係の基本は親子関係とも言えます。

親子の関係が、良好であり、適度な距離感で接していれば、特に問題ありません。

また、子は成長するに従い、親と接する時間が減少します。

いずれ独立すれば、なおさらです。

ところが、母親というのは、自然の摂理が理解できず、厄介なことがあります。

子との距離感が離れることを忌み嫌う人もいます。

それは、「自分の言いなりにしておきたい」、「そばに置いておきたい」という母親のわがままであったりします。

いつまでも子を自立させず、縛り付けるとどうなるでしょうか。

子は、自立する機会を失います。

そうすると、いつまでも親子が一緒の生活が続くので、母親の言いなりになってしまい、自分で自立することを諦めてしまう人もいます。

その結果、結婚できない人になってしまったり、最悪の場合、ニートやひきこもりとなってしまうこともあります。

そうなったら、もはや取り返しがつかなくなります。

ですから、母親はいつまでも子をそばに置いておきたくても心を鬼にして、就職や結婚させて自立させなければいけません。

子を飼い殺ししてはいけません。

自立できない子を抱えると経済的にも厳しくなりますし、子自身も不幸となり一生地獄を見ますので、なおさらです。

ただし、子に障害がある場合は少し話が異なります。

生まれつき障害があったり、事故や病気で障害を持つようになった場合、母親としては、子の看病や面倒を見る時間がどうしても増えてしまいます。

そうなると、子が成人となっても、親子関係があまり変わらないという状況になりがちです。

障害のある子の場合、就職や結婚が難しくなります。

そのため、自立するという機会がなくなり、もはやその気力もありません。

在宅で過ごす時間が多くなるため、ますます母親頼みの人生となってしまいます。

障害を持つ子の方も母親に依存している方が楽なため、そのままべったり親子になってしまい、相互依存関係となりがちです。

実際にこのような親子を見ましたが、当人同士はその異常さに気が付いていません。

ただし、母親も高齢になれば、自分自身が要介護になることもありますので、いつまでも子を自分の手元に置いておく、あるいは面倒を見ているわけにはいきません。

母親としては、できる限り、子を自立できる方向性へ導くことで、子の将来が開かれるという自覚を持たないといけません。

母親には母性愛がありますが、それに縛られてはいけません。

いつまでも子離れできないというのは自分自身の未熟さを象徴しているのです。

母親としては子のことよりも自分自身の人生を充実させることに力を注ぐことが重要です。