■親子といえども一緒に暮らすのは当たり前ではありません!
相続を取り扱っていると家族のつながりというものを意識することがあります。
家族と言えば、同じ屋根の下で仲良く暮らしているイメージですが、現実はそうでもないということが突き付けられます。
中には実の親子であるにも関わらず、離れ離れになり、会うこともできない状況になってしまうケースも見かけました。
親子であれば、子が独立するまでは一緒に暮らすケースが大半ですが、きっかけがあって、縁が切れてしまうことがあります。
実の親子がなぜ縁が切れて、音信不通となり、会うことすらできなくなってしまったのかについて考察していきます。
親子の縁が切れる原因としては、
1.離婚
未成年者の場合、両親が離婚してしまうと片方の親が親権者となり、親権者とならなかった親とは離れて暮らすようになります。
離婚後、面接交渉権により定期的に別れた親と会うこともできます。
しかし、中には親の顔も見たくないという子や親権を取った親の都合もありますので、そのまま会えなくなってしまうことも多いです。
親権を取った親が再婚すれば、子の精神教育上、面会が適していないという判断が家庭裁判所から下ることもあります。
2.親の失踪
借金や不倫、犯罪等の原因により、親自身が逃亡生活を送ってしまうこともあります。
逃亡中に子に連絡することもできますが、居場所がわかると困るならば、連絡を取らないようになって、そのまま行方不明となってしまいます。
3.育児放棄
親の中にも病気等の原因で育児がどうしてもできないという人もいれば、育児そのものに関心がなくて、やりたくないという人もいます。
中には、母親自身が望まない妊娠で産んだ子や婚外子等で子育てができないケースもあります。
「親は無くとも子は育つ」と言いますが、育児ができないため、子供を預けて自ら身を引いてしまうこともあります。
4.虐待
子に対して虐待行為を繰り返せば、いずれは子も逃げてしまいます。
虐待の事実が明らかになれば、児童相談所や警察が介入することとなり、なおさら生計を別にする方法を取ります。
DV等が絡んでいる場合は、関わりそのものを持ちたくないので、子のほうも連絡を取れないように対策します。
以上です。
上記は親に問題があるケースですが、子にも問題があるケースもあります。
5.子の失踪
子供自身が家出をして、そのまま音信不通になってしまうケースです。
親との関係が不調和だけでなく、借金やトラブル、駆け落ち、ドラッグ等が原因です。
中には誘拐されてしまうケースもありますし、拉致されてしまうこともあります。
国内や海外であっても、どこかで生活できていればいいのですが、家出の後は苦労しているケースが大半です。
6.子の犯罪
子供が犯罪行為を犯してしまい、それが原因で親は職を失うケースもあります。
そのことが原因で親から離縁されてしまうこともあります。
家族が犯罪行為で逮捕されると、一家離散の危機となり、何もかも失ってしまいます。
7.縁切り
親子の仲がどうしても修復できないほど悪化してしまうこともあります。
そうなると、別々に暮らし始めて、そのまま連絡が取れなくなってしまうケースもあります。
親子双方の合意で縁切りが行われたということです。
以上です。
実の親子ですから、血縁はあるわけですが、それでも縁が切れてしまうこともあるということが現実です。
一度、縁が切れてしまえば、再度会うことが難しくなります。
仮に会うことができても、今まで通りに一緒に暮らすというのは、さらに難しいです。
ですから、親子といえども、別人格であり、それぞれ歩むべき道があるということを認識しなければなりません。
親子であっても一緒に暮らすのが当たり前ではないのですから、一緒にいる時間を大切にしていくべきです。
そして、どんなに仲が良くても、愛し合っている親子といえども、いつの日か別れる日が必ず来ます。
ですから、子供と別れる日まで、子の進むべき道の支援をできる限り努めましょう。
